飯碗のお直しをさせていただきました。

ふちに3ヶ所の欠け。

落ち着いた雰囲気に仕上がる錫をチョイスしていただいたので、かわいらしく温かみのある梅の絵柄を邪魔せず、自然になじんでいると思います。

楕円皿2枚のお直しをさせていただきました。

古物市で購入されたものだそう。

銀と似ていますが、錫仕上げです。

絵柄の深い青と、落ち着いた雰囲気の錫がよくなじんで、絵柄を邪魔していないと思います。

 

いつも感じることですが、お客様に選んでいただいた仕上げって、こちらが想像していた以上に器によく合うんですよねー。

やっぱり、愛着を持って使われているからこそ、器に一番合う仕上げがピンとくるんでしょうね。毎回とっても勉強になります!

 

 

お茶碗のお直しをさせていただきました。

 

ふちが大きく欠けてしまっていました。

欠けからは、短いですがヒビも伸びています。

 

欠けは錫仕上げに。けっこう面積広めですが、錫なのでそこだけが目立ってしまう、ということはなく、全体の雰囲気になじんでくれています。

ヒビは漆を染み込ませて焼き付けました。

 

最近ご依頼で、「ブログで見た錫仕上げが、落ち着いた雰囲気でいいなと思いました」、と言っていただくことが増えています。

お茶碗や湯呑のような、特別ではない日常の中で使うものには、華やかになりすぎない錫がとても合うと思います。

粉引きのマグカップのお直しをさせていただきました。


4th-marketさんのローリエです。
最近続いていますが、錫仕上げです。

気づかないうちに、ふちがちょっと欠けてしまっていることってよくありますよね。
このくらいの欠けであれば、お手頃価格でお直しできますので、お気軽にご相談くださいませ!

今回はちょっと変わったもののお直しをご紹介。

れんげです。
食器を洗っているときに、ちょっと手がすべって落とし、3つに割れてしまいました〜。
直すほどのものではないんですが、こういうものもお直しできますよ、というサンプルになるかなと思い、接着して錫仕上げに。


すごーく安く買ったものだと思いますが、ちょっとアンティークっぽい雰囲気になりました(笑)。

中深皿の欠けのお直し:前編はこちら

欠けを埋めて、切り粉漆や呂色漆を塗って、乾かして、研いで表面を滑らかにして、漆を塗って粉を蒔いて……
(↑この写真を撮るのをすっかり忘れました)


お直し完成しました!


錫仕上げです。
落ち着いた色味なので、全体の雰囲気になじんで、蛸唐草を邪魔していないかと。

とはいえ、染付けの青には、金もよく映えて相性がいいです。
金仕上げにしたら、金のワンポイントがパッと目に入って、また違った雰囲気の器になると思います。

この器のように、金、銀、錫、漆……いろいろな仕上げが似合う器はたくさんあります。
どんなシーンで使うか、どんなお料理を盛ることが多いか、どんなものが好きか、などなど、お好みに合わせて選んでみてくださいね。
 

中深皿のお直しをさせていただきました。


お直ししたのはこちらの器です。
ふちが欠けてしまっています。
よく見ると、かろうじてくっついている状態の部分があったので、こちらも取り除きました。


左の写真は一番最初の工程、焼付けをしたところです。
欠けたところに漆を染み込ませて、120度で1〜2時間ほど焼くと漆が肌に定着します。
焼付けをすることで、このあとの欠けを埋めていく工程で、漆のパテがしっかりとついてくれるので、強度が上がります。

右の写真は、刻ソ漆(漆のパテ)で欠けを埋めているところ。
いっぺんに埋めてしまうのではなく、少し盛っては乾かして、また盛って乾かして、と繰り返すことで、しっかりと中まで漆が乾くので強度が増します。

強度強度と呪文のように繰り返していますが、お直しした器を長く使い続けていただくためには、強度が大切です。

このあともまだまだ、強度を上げるための工程や、美しく仕上げるための工程など、いろいろあるんですが、途中で写真を撮るのをすっかり忘れました……。
また次の機会に、ほかの工程もご紹介しますね。

さてさて、こちらの器のお直し完成後の姿は、また明日!

お茶碗のお直しをさせていただきました。


本体+かけら3つの割れの接着です。


日常使いの器なので、なんでもない日の食卓にも似合うよう、華美になりすぎないよう、錫仕上げに。
錫は銀と似ていますが、銀よりも少し暗めでかなり落ち着きのある雰囲気になります。


こんな感じなんですが、写真だと銀との違いが伝わらないかも……。
もうちょっと違いがわかるよう、銀と並べたサンプルをそのうち作りますね。

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