ワタクシ、今、すごく緊張しています。
というのも……


今晩0時にこれを貼らなくてはいけないから!
穴八幡宮の一陽来復です。かっこいい。
冬至から節分までの期間だけ、穴八幡宮でいただけるもので、「金銀融通の御守」とのこと。
金継ぎをはじめとするお直しのご依頼を、今年もたくさんいただけるよう、願いを込めて貼らなくては!


が、この御守、貼るのにはいくつかのルールがあります。

【ルールその1】
冬至、大晦日、節分のいずれかの日の午前0時に貼らなくてはいけません。

【ルールその2】
毎年、貼る場所が決められています。今年は巳午の方角に向けて、亥子の場所に貼ります。わかりやすく言うと、真北から少し西寄りのところが貼る場所ですね。

【ルールその3】
一度貼ったら1年間その場所から動かしてはいけないそう。
引っ越しなどではがしたり、何かの拍子で落ちてしまった、というときには貼り直すことはできません。


冬至も大晦日も終わってしまっているので、貼るチャンスは今夜一度きり。
貼る場所を間違えないか、落ちないようしっかり貼れるかなど、かなりのプレッシャーです。

この御守、友人が買ってきてくれたんですが、その友人は去年、逆の位置に貼ってしまったうえに、貼ってすぐに落ちたそう……残念です。

そうならないよう、貼る位置は確認済み! 5分前にアラームもセットしましたー!!
Eテレの『2355』観てれば、ちょうどに貼れるな。
よし来い、節分! がんばります!!!


……ってブログを午前中に書いてたんですが、そこへ御札を買って来てくれた友人からメールが。

「間違えてました。貼るの、3日の夜でした」

あぶないあぶない!
というわけで、明日の夜、がんばります!!

金継ぎで使う道具のほとんどは、自分で作った道具入れに入れています。


コンパクトにたためるようになってるので、手軽にどこにでも持っていけます。
生地は帆布。フラップの部分は、昭和の実家の台所的なイメージで布を選んでみました。
昭和の台所って、のれんかかってましたよね。あれです、あれ。


中はこんな感じ。
持っている中で一番長い筆がギリギリ入る長さで、普段使っているかばんにもちょうど入るサイズにしました。

われながらナイスアイデア!と思うのは、ポケット。
クリスタル砥石(漆器用の砥石)や、筆置き、メノウ(金や銀を磨くときに使う)、漆器を作ったときに押すハンコなどなど、細かいものも、ここに全部入るので便利です。

次に作りたいのは、まだほかにもある筆を収納するための筆立て。
蒔絵筆のほかは、油絵用の筆を使っているので、長いんです。
が、ちょうどいい大きさで気に入るデザインの筆立てがないので、何か作りたいなーと。
でもまだいいデザインが思いつかない……。
作ったらまたご紹介します! いつになるかな……。
 

金継ぎで欠けなどを埋めるときには、漆などで作ったパテを竹べらで盛ります。


専用の竹べらというのは売っていないので、料理用の竹串などを加工して作ります。
ほとんどは、金継ぎを始めたときに師匠からいただいたもの。


この4本はBBQ用の竹串だったとか。
一番好きでよく使うのは、左の2本。面積が広いところ、小さいところ、細いところなど、微調整しながらいろいろ使えます。
カップの内側など、手が入りにくいところで重宝するのが、曲がっているもの。
竹は熱すると柔らかなくなるので、バーナーであぶって曲げたそう。


この3本は細かい作業で使うもの。
太めの竹串と細めの竹串です。一番右のものは、先端を少し加工してますが、ほかの2本は買ったときのまま。
左のものは、近所のホームセンターで、一番細いものを購入。接着した部分の細い隙間を埋めるときに活躍してくれます。

ほかにも、焼き鳥屋さんに行ったときなど、ちょっと変わった形の竹串があるともらってきて、試してみることも。
道具を作るのも、金継ぎの楽しみのひとつです。
 

以前ご紹介した、「金継ぎの道具:鯛牙」は、最後の最後の仕上げ、金や銀を磨くときに使うものです。

この、鯛牙で金を磨く、という作業、磨く前と磨いたあとの違いがものすごくて、何度やっても感動します。
なので、この違いをいつか見ていただきたいなー、と思いつつ、いざその段階になると、「わーい、磨きだ!」と気持ちが早って、写真を撮るのを忘れてしまっていました。
が、今回、ようやく写真を撮ることができましたー!

とはいえ、スマホ(しかもけっこう古い)での撮影なので、違いが伝わるかはちょっと微妙ですが……。


こちらは昨日ご紹介した牛ノ戸焼の中深皿の、磨く前と磨いたあと。
銀の丸粉を使っています。
銀丸粉は、粉の状態で見ると、真っ白でまるでクレンザーのよう。
粉蒔きをして固めをして、磨く前の状態ではまったくツヤや輝きはありません。
ところがこれを鯛牙で磨くと、とたんに艶々として、まさに銀!といった輝きが出てきます。



こっちのほうが違いがわかりやすいかも? こちらは金の丸粉です。
金丸粉は、粉の状態でも、金だなというのは一応わかりますが、鈍い色で輝きはありません。
それが磨いてみるとこのとおり! ピカーーーーッ!!
写真もまあまあ伝わりやすく撮れているかと。


さらに使っていただくと、手のあぶらや摩擦でよりツヤが上がっていきます。
漆仕上げの場合は、鯛牙で磨くということはしませんが、こちらも同様に使っていくうちにツヤが上がって、漆に透明感が出てきます。

金継ぎをして生まれた新しい景色だけでなく、こういった経年による器の成長も、同時に楽しんでいただければ幸いです!

遅ればせながら、あけましておめでとうございます!
1月5日から、クロフ舎の2016年がスタートしました。
今年もたくさんの方の大切な器をお直しさせていただけるよう、精進してまいります。
本年もよろしくお願いいたします!!

さてさて、ちょっとお知らせです。

オンラインの器屋さん・threetoneさんのブログに参加させていただくことになりました。
threetoneさんは「家ごはんをごちそうにする」をコンセプトに、作家ものの器、窯元の食器、リネンや雑貨などを販売しているお店です。
このたびリニューアルされたブログでは、「yokogao」と題して、器のさまざまな楽しみ方に出会える記事が、たくさん紹介されています。
クロフ舎も金継ぎのこと、漆のことを、雑談なども交えながら、いろいろとお伝えできればと思っています。
ぜひぜひご覧くださいませ♪

2016年はクロフ舎のブログも、もう少しマメに更新できるようがんばります!
よろしくお付き合いください!!

そういえば。


先週の火曜日は酉の市に行ってきました。
人生初、酉の市。せっかくなので、発祥と言われている「おとりさま(浅草の鷲神社)」へ。

人も多いけど、熊手屋さんも多い!
熊手屋さんって酉の市のとき以外はなにしてるんだろう?
熊手作ってるのかしら???
今年はとりあえずお参りだけだったので、来年は熊手購入しつつ、聞いてみます。

 

先週の日曜日、東京蚤の市に行ってきました。

塗りもののお直し修行中なので、傷んだ漆器を安く購入。

傷みがかなりはげしいので、大がかりなお直しになりそうです。
できあがったら何を盛ろうかなー。ショートケーキなんか意外と合いそう。完成が楽しみす。


金継ぎで使う材料を入れるのにちょうどよさそうな薬瓶も購入。

「タユタフ」さん。石川県加賀市から出店されてました。
ショップカードかわいー。



 

金継ぎでは、いろいろな道具を使います。
漆芸用の専門的な道具も使いますが、ほかのジャンルの道具も使います。
中には、そのまま使うのではなく、金継ぎで使えるように加工してから使うものもあります。

金継ぎを始めた頃、画材屋さんや彫刻刀の専門店、ホームセンター、100円ショップ、焼き鳥屋さん(!?)などなど、さまざまなところで道具を集めました。

ゲーム好きな私的には、ひとつ道具が手に入るたびに「RPGみたい!」とワクワク。
世界中のいろいろなところで道具や材料を探し、それらを錬金してさらに強い武器や防具を作る。ドラクエと一緒!
道具を集めるのも、金継ぎをする楽しみのひとつです。


……伝わってますかね?


そんな金継ぎの道具の中でも、とくにドラクエ感を得られるのが、鯛牙(たいき)です。
なにしろ材料がなかなか手に入らないし、道具に仕立てるのもこれまたハードルが高い!(ドラクエだとオリハルコン系の武器・防具のレベル)。

鯛牙とは、金粉や銀粉でお化粧した部分を磨く道具です。
読んで字のごとく、鯛の牙から作ります。

これが鯛の牙(鯛牙にちょうどいい部分はとったあとですが)。

ほどよい大きさがあって、加熱していない鯛の牙を探すのはなかなか難しいんですよ〜。
いろいろな人にお願いしておいたものの、簡単には手に入らず。やっと、板前さんをしている女子からいただくことができました!

さらに、近所の魚屋さんでもいいサイズの鯛の頭があったので購入(牙をとってから、酒蒸しにしておいしくいただきました)。

生の鯛の頭から牙をとるのがまた大変で。
牙の部分を切り分けてから、しばらくの間に水に漬けて腐らせ、やわらかくなってから肉を取り除きました。

「腐っても鯛」ということわざがありますが、あれは嘘です。
鯛の腐敗臭、ハンパない! 腐ったら無理!!

ようやく牙だけの状態にできたら、骨から牙をはずし(この作業も大変で、道具を取り揃えている師匠にやっていただきました)、使いやすいよう持ち手をつけてようやく完成!

かっこいー!
実は、持ち手も師匠がつけてくださいました! ありがたや〜。

これで丁寧に磨くと、金や銀が艶々して輝きが出てきます。
磨くたびに金が輝きを増していく様子は、何回経験しても感動です。

またそのうち、鯛牙で磨く前と磨いたあとの写真もご紹介しますね。
乞うご期待!!