小石原焼の小皿のお直しをさせていただきました。
直径12cmほどで、とり皿にちょうどいいサイズです。


カラスの足のようなかっこいい割れ方。
同じものが数枚あるそうなので、この1枚だけが目立ってしまわないよう、全体の色になじむ銀で仕上げました。
 

直径28cmほどの、小鹿田焼の大皿のお直しをさせていただきました。



表は線が細いんですが、裏はカケもあって線が太めです。
大きめのカケもありました。
勢いのある刷毛目に負けないよう、金で仕上げてみました。
 

スープボウル? カフェオレボウル? 小丼?のお直しをさせていただきました。


カケラ2つのワレで、この割れ方とっても多いんですよね。なんででしょう?
物理が得意な人とかなら、きっと説明できるんだと思いますが……。
写真では見えないと思いますが、ワレたところから下に、ヒビも入っています。


外側の青と合いそうだったので、金で仕上げました。

 

現在、クロフ舎でお引き受けしているのは、陶磁器の金継ぎと拭き漆の漆器のお直しです。
ですが、将来的には塗りものの漆器のお直しもできるようにしたいと思っているので、金継ぎの合間に塗りの修行をしています。

先日、弟たちが小さい頃に使っていたこども椀を、母がどこからか見つけてきました。
そこで、塗りもののお直し修行も兼ねて、姪っ子(4歳)と甥っ子(2歳)用にリメイクしてみることに。


写真を撮り忘れてしまったんですが……もとは外側が拭き漆、内側は弁柄の塗り、ふちは呂色漆というもので、子どもが使うのにはちょっと地味かなー、という感じ。
30年近く使っていなかったので、高台は虫食いによるカケがあったり、ふちにはヒビ割れがあったりと、かなり傷んでいる状態です。
全体をペーパーで空研ぎしてキレイにし、カケやヒビは刻ソ漆(漆のパテ)で埋め、形を整えました。その上から全体に拭き漆を重ねます。
中は塗りに。姪っ子は本朱、甥っ子は呂色にしてみました。


そして完成したのがこちら。

残さず食べると、底から梅と松が出てきます。
梅は呂色、松は白漆で、ステンシルで入れました。
写真では大きさがわかりにくいですが、直径10センチほどで、小さな子どもが使うにはいいサイズです。
とはいえ、せっかく直したので、長く使ってもらいたいなと思い、あまり子どもっぽくなりすぎない柄にしてみました。

赤いほうの、高台の下の黒くなっているところが、刻ソ漆で埋めた部分です。
写真は明るく写っていてちょっと目立っていますが、実際にはもう少し拭き漆が深い色になっているので、それほど目立ちません。

先月、姪っ子と甥っ子が遊びに来たので見せたら、すごく気に入ってくれました。
姪っ子からは、「ワァ! 毎日これで食べたーい♪」という、おば冥利に尽きる一言も!
いっぱい食べてたくさん遊んで、元気に育っていってほしいものです。


塗りのお直しは、金継ぎと同じようなワレやカケのほかにも、塗膜の浮きや剥離、ハゲ、漆の変色など、さまざまです。
もっといろいろなお直しの技術を身につけていかなくては、と日々感じています。
これからも修行に励んで、近いうちに少しずつでもお引き受けできるよう、がんばります!
 

前編はコチラ

5月末から直し始めたカケラの足りないお茶碗。
先日、ようやくお直しが完成しました。

実際に作業にとりかかってみると、外側が微妙に波打っていて、カケラが足りない部分の成形がなかなか大変。
器と作った部分が自然につながるよう、ペーパーで研いでいくんですが、この作業にかなり時間がかかりました。手で触って確かめながら、器に傷がつかないよう気をつけて研いでいきます。内側は、先が少し曲がっている彫刻刀も使って、カーブを再現しました。

欠損部分を成形し、接着部分の足りないところも漆のパテで埋め、全体がもとの形になったら、いよいよ仕上げです。

今回は、毎日使うもので、しかも「ご飯」という、とてもシンプルなものを盛るお茶碗なので、あまり大げさにならないよう、白漆仕上げにしました。
小さなカケなら金とか銀もいいんですが、いかんせん欠損部分があってお化粧する面積が広いので、金や銀にすると存在感がすごいことになってしまうな、と。


そして、完成したのがこちらです!

おかえり、私のお茶碗!

白漆は、漆に白い顔料を混ぜて作るので、真っ白ではなく、写真のようなうっすらと茶色がかった色になります。牛乳多めのミルクティーの色を想像していただくと、近いと思います。
白漆にすると、内側はいいとしても、外側は黒なので、コントラストが強くなって、バキッとした印象になってしまうかも?と、ちょっと心配だったんですが、この色なので、実際はわりと柔らかい印象に仕上がりました。


底はこんな感じです。

実は、高台も小さく割れていました。
白漆が、釉薬のかかっていない糸底の色ともいい相性です。

これでまた、大好きなこのお茶碗でご飯を食べることができます。これで食べると、おいしさ2割増なんですよ〜。
新米シーズンに間に合ってよかった!


今回は、5月末から直し始め、完成が11月頭。ほかのお直しの合間に少しずつ進めていたので、5ヵ月半もかかってしまいました。自分のものなので、のんびりしすぎました。放置していた期間もちょいちょいあったので、実際の作業期間は4ヶ月ほどかと。

参考までに、今回ぐらいの直しだと、漆仕上げで8,000円ほど、金では10,000円ぐらいにはなってしまうかと思います。欠損部分が大きいので、お高めになります。

ちなみに、カケラが足りない器を直すとき、今回のような木継ぎのほかに、別の器のカケラを合わせる「呼び継ぎ」という方法もあります。呼び継ぎはまだやったことがないので、いずれやったら、またご紹介しますね。

 


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